【国際結婚】相手の家族をなんて呼ぶか問題
中3の春休み、サンホゼにあった姉妹校との交流で、初めてのホームステイを経験しました。
当時17歳のお姉ちゃんが私のホストスチューデントとなり、彼女の家族とともに半月ほど過ごしたのですが、ホストマザーとホストファザーのことは滞在中なんの迷いもなく"Mom""Dad"と呼んでました。
「Mom/Dadは自分の親を呼ぶときだけ使う」つまり他人の親をMomやDadと呼ぶのは少し変だということは、それから英語を勉強していくうちに薄々気がつきました。海外ドラマを観てても、友人の親のことは「◯◯ちゃんのお母さん」ではなく、「Mrs. ◯◯」と呼びますよね。
あのとき子供だったとはいえ、言葉も文化もわからない私を家族のように受け入れてくれたホストファミリーには感謝でいっぱいです。今でもたまに会いに行ったり遊んだり、こうして出会えたことが本当にラッキーでした。☺︎
前置きが長すぎましたが、そんなこんなでまさか自分がアメリカへ嫁ぐことになり、今度は「お義父さんとお義母さん、なんて呼んだらいいんだ?」と。
「みんなは義理の両親のこと、どう呼んでるの?」
いろんなアメリカ人の友人に聞いてみましたが、やっぱり「名前で呼んでるよー」という意見が大多数でした。
日本の感覚からすると、結婚相手の両親を下の名前しかも呼び捨てで、なんてとてもじゃないけど気が引けますよね。
さらに「初対面とかだとできるだけ名前を呼ばないようにする」という人も。
youとかheとかsheを使って会話を進められるので、特に呼びかけるといった場面がない限り、あえて名前を呼ぶ必要がないんですね、納得。
あとこれに関しては世代や文化の差もあると思いますが「Mr/Mrsはちょっと堅苦しい印象」という意見も多かったです。
以前夫に「友達の親御さんに会ったときって何て呼ぶの?」と聞いたら、「まず名前を呼ぶことを避ける。そして他に居合わせた人がどう呼ぶかチェックする」と、ここに来て全くアメリカっぽくない「場の空気を読む」的な答えが返ってきて笑いました。そう思うと日本の「さん付け」はとても賢くて便利な文化だとなぁと思います。
私と夫の両親の場合
夫の両親とは会う前からSNSでメッセージやコメントのやりとりを頻繁にしていました。
友達や夫からの話を参考にして、とりあえず初対面の日はその場の流れと雰囲気に任せることに。実際の初対面という瞬間は、案の定自己紹介などはなく、
義ママ&義パパ:「ヘーイ!!やっと会えたわ〜〜!!!」ハグっ
その後はマシンガントーク。夫の家族はみんなとても明るくてフレンドリーです。
肝心な呼び方ですが、やはりあまり名前を呼ぶ機会はありません。ですが話の中でメンションするときなんかはやっぱり下の名前を呼び捨てです。
よく"Mama in law! Dad in law!"とふざけて呼ぶと、喜んで"Daughter in law!"と返してくれます。笑
兄弟や祖父母、その他の家族の呼び方
夫の妹やいとこたちは同世代なので、躊躇なく下の名前やニックネームで呼び合ってます。
祖父母や叔父叔母の場合、日本と同じように義理であってもグランマ/グランパ、Uncle/Auntなどと呼んでも不自然ではないようです。「グランマ◯◯」という風に名前もつけた方がナチュラルだと思います。
この辺はパートナーが呼ぶのに合わせて同じように呼ぶのが無難かもしれません。
たとえば"Uncle ◯◯"と呼ばれる人がいたら、同じように呼んでも変じゃないかパートナーにこっそり尋ねてみるとか。
私も夫と同じように、父方のおばあちゃまは"Grandmom"、母方のおばあちゃまは"Grandma-苗字"と呼びます。
「グランマ/グランパ+苗字」の組み合わせはよくあるみたいですが、個人的には新鮮でした。日本でいうと「グランマ田中」みたいな感じですよね。
義パパは、夫の母方のおばあちゃま(義パパにとって姑)を、おそらく子供が生まれてからだと思いますがグランマと呼んでます。ですがおじいちゃんのことは名前で呼んでいたそうです。男同士は名前で呼び合うんでしょうか。
最後に言えること。
私たちの経験はこんな感じです。
・義理の親は基本的に下の名前で呼ぶ
・兄弟やいとこも名前やニックネームで
・祖父母や叔父叔母はパートナーに合わせても良し
・男同士だと基本的に名前?
最後はそれぞれ家族のことですし、迷ったときは思い切ってパートナーや家族に聞いてみるのがベストだと思います。
文化を超えて家族になるということは、これまで考えもしなかったような事にいちいち戸惑ったりするものです。
それは国際結婚だけの話ではなく、各々の家庭の習慣や価値観というものがある限り、日本人同士であってもそうかもしれません。
これは私たちのモットーですが、そのちょっとした疑問やモヤモヤに遭遇したときに一番大切なのはコミュニケーションを欠かさないこと、それがより良い関係を築いていくカギだと信じています。
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