元ルームメイトにデポジットをふんだくられて思うこと
長い日記になります。
今月はじめ、念願叶ってレトロなアパートへ引っ越しました。
ダウンタウン徒歩圏なのに治安がいいという最強エリアです。ご近所はみなさんフレンドリーで親切、夜も静かで毎日ストレスフリーです。
何より、家に私たち以外誰も住んでないことの最高さを体感してます。
他人の散らかしを片付ける必要がないこと、好きな時にお風呂に入ったりキッチンで心置き無く料理できること、こんな当たり前なことがどんなに素晴らしいことか。
そう、これまで住んでいたアパートは別のカップルと同居していました。
彼らから直接部屋を借りる形で6ヶ月間リース契約。
去年まで日本で暮らしていた私達にとって、ベンチュラという街をよく知り、次の家探しをするためにも6ヶ月という期間はちょうど良かったのです。
以前も書いたように、ルームメイトとしてはいい距離感でむしろ仲が良く、誕生日やクリスマスはお互いにプレゼントをあげたりしていました。
彼らは物凄く怠惰なのですが、人をジャッジするのは良くないので、あまり信頼していなかったとはいえ同居中はできるだけ友達のように接してました。
そしてタイトル通りです。退去後に返還されるはずのデポジット、要は彼らに払った敷金400ドルをまんまとふんだくられました。
なんとなく、彼らと住み始めて数ヶ月経ったあたりからそんな気がしていました。
だって彼らの浪費グセは物凄くて、クレジットカードは20枚ぐらい持ってるし(多分全部払いきれてない)、おそらく敷金なんて夫が払った翌日には使われてるだろうなーと。
それでも引っ越し前にデポジットについて尋ねた時、「退去から1週間後に振り込むよ!」と笑顔で言われたので、少しだけ信じてました。
嫌な予感は的中し、退去から2週間たっても振り込まれず、電話しても無視。
夫に一通のテキストが届きました。
『デポジットの件だけど、契約違反があったため返還できません。
① 寝室、共用のキッチンと浴室のリース契約にもかかわらず、あなたはそれ以外のスペースも娯楽目的で使用しました。
② あなたは貸主の私物である鍋やフライパンを勝手に何度も使用しました。
③ 私たちはゴミ回収業者ではありません。ハウスキーピング分担のルールを無視し、私たちに何度もごみ捨てをさせました。
契約違反の場合、本来は追加で家賃1ヶ月分の支払義務も生じますが、今回のところはデポジット分をこちらが受け取るということで折り合いをつけます。
デポジットだけで済んだこと、私たちに感謝してね。』
はぁぁぁぁあああ??!?!!!怒
無茶苦茶ですよ。
①寝室とキッチンと浴室取ったら何もないよ?ハスキー2匹の汚トイレと化してるバックヤード?頼まれたって入りません。
②夫のフッ素加工の鍋をフォークでガリガリ傷つけダメにしといて良く言うよ
③ごみ出し、ハスキー抜け毛シーズンには家中の抜け毛絨毯を掃除、皿洗いなど、君たちがまっっっっったくダメな家事掃除を善意で何度もしたのは私だし、その度に君たちとても感謝してくれたあれは幻…?
馬鹿にするのも甚だしい。
あのビール飲みながら悩み相談してくれた時間とか、一緒にビーチに行った日々は何だったのか。
間違いなくかつてはお互い友達と認識していたのに、手のひらを返すように平然とこんなことができてしまう神経に怒りというより呆れです。
カリフォルニア州では、貸主がイチャモン付けてデポジットを返還しない場合、民事訴訟を起こすことができます。
それがイチャモンだと認められれば、貸主には本来のデポジットの額を倍にして払い戻す義務が生じます。
夫が払ったデポジットは400ドルなので、勝てばそれが800ドルになって返ってくるわけです。
実際こちらの証拠は揃ってます。
契約書はもちろん、同居中は親しい間柄だった証明になるテキスト、彼らがハウスキーピングを怠っていた証明(シンクに1ヶ月以上放置された食器や生ごみの写真、飼い犬のおしっこを掃除してないリビングの写真)などです。
しれっとあの汚い家を「何かあった時のために」と写真に納めていた夫には脱帽しました。
逆に言うと彼らの主張には証拠が伴いません。イチャモンなので。
訴訟を起こせば私たちが勝訴すると思います。
ですが訴えるかどうか、正直なところ決心がつきません。
相手は平気で嘘をつくので、裁判になれば更に嘘を重ねてくることは容易に想像できます。
例えば、現に夫にテキストが届いた後、彼女の方から私の携帯に『ガールズトークしたいことがあるの。あなたに伝えないといけないことがあって。これはあなたが知っておくべきことだと思う。』とテキストが届きました。
彼女のManipulativeさからすると、作り話でもして私と夫の関係を崩したい作戦だと思います。
裁判なので半年くらいかかりますし、彼らと対面し、くだらない嘘にいちいち応戦することのエネルギー消費を考えると、400ドルが2倍に戻って返ってくるとはいえ迷います。
相手はサイコパスですし、裁判に勝つことで自分たちの生活を危険にさらすのでは、とも感じます。
もちろん泣き寝入りは悔しいですし、単純に正義のためにも裁判に持っていくことは当然なのかもしれません。
ですがラッキーなことに、今私たちは新居でとても幸せです。
この穏やかな生活を守るためには、お金は返ってきませんがそれでも裁判しなくても良い気もします。
逃げるが勝ちというか、損切りというか、反撃をしないことが最大の防御というか。
まだ実際これから訴えるかどうかは未定ですが、なんとなく今の感じならもう忘れてしまいそうだなーと思います。
気の萎えるような経験をしましたが、私たちが感じているのはネガティブなものでなく、今の幸運さをありがたいと思う気持ちです。私たちは元気です。
お金にコントロールされるようになると人は終わるなとも思いました。
皮肉なことですが、彼らの方が哀れな毎日を過ごしていると思います。
彼らが破綻することに関しては全く同情しませんが、彼らに飼われているハスキー2匹をいつか救いたいと考えています。
そして損得感情ではなく、純粋に友達として味方になってくれる友人が多くいることは本当に財産なんだと改めて気づかされました。
恩をクソで返すことは絶対にしない。
長々と書いてしまいましたが読んでくださり心からありがとうございます。
皆さま良い週末を!
:D